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規制・登録 ラベル表示

現地語表示ラベルの作り方 — 必須項目と禁止表現

翻訳では済まない現地語ラベル。市場を問わず共通する必須項目と、ステッカー対応の実務、そして避けるべき表現をまとめます。

No. 042/2026.05.09/4 min read

ラベルは、規制対応の中で最も軽く見られ、最も頻繁に差し戻される領域です。翻訳の問題ではなく、規制の問題だと理解することが出発点になります。

どの市場でも求められる項目

市場ごとに細部は違いますが、次の項目はほぼ共通して要求されます。

  1. 製品名(と、必要に応じて用途)
  2. 全成分表示(表示順序の規定がある場合が多い)
  3. 内容量(現地の単位表記)
  4. 製造者の名称・所在地
  5. 輸入者・現地販売者の名称・所在地
  6. 製造年月日/使用期限/開封後使用期間
  7. ロット番号・バッチ番号
  8. 使用方法
  9. 使用上の注意・保管方法
スケジュールへの影響5番目の輸入者情報は、パートナーが決まらないと確定しない項目です。このためラベルの最終確定は代理店決定後になり、印刷やステッカー作成のリードタイムが後ろに寄ります。計画に織り込んでください。

ステッカー対応の実務

現地専用パッケージを作らず、既存パッケージにステッカーを貼る対応が広く行われています。安価で柔軟ですが、制約があります。

  • 既存の必須表示を隠してはならない(成分表示や期限表示の上には貼れない)
  • 剥がれにくい素材・接着が必要
  • 貼付スペースをパッケージ設計時に確保しておく必要がある
  • 誰がどこで貼るか(日本の工場か、現地の倉庫か)を決める必要がある
  • 貼付コストと人件費が、市場ごとに積み上がる

数量が増えると、専用パッケージを作るほうが結果的に安くなる分岐点が来ます。年間数量で試算して判断してください。

訳語は、規制上の用語に合わせる

翻訳で最も問題になるのが、成分名と注意表示の訳語です。一般的な翻訳としては正しくても、規制上定められた表記と一致しないと差し戻されます。

  • 成分名:現地の表示ルールで定められた名称を使う(INCI名の扱いも市場により異なる)
  • 注意表示:定型文が定められている場合がある
  • 単位:現地の慣行に合わせる
  • 日付表記:形式の指定がある市場がある

機械翻訳や一般の翻訳会社に任せると、ここで必ず問題が出ます。現地の登録代行者にラベル案の確認を依頼するのが最も確実です。

書いてはいけないこと

必須項目より重要なのが、禁止表現です。市場によって範囲は異なりますが、共通する傾向があります。

類型例理由
医薬品的な効能治る、改善する、予防する製品区分を超える
断定的な効果必ず、確実に、100%誇大表示に該当しうる
比較優位の断定世界一、最高、No.1根拠の提示が求められる
安全性の断定副作用なし、絶対に安全断定できない
未承認の機能性表示特定の健康効果の訴求別区分の手続きが必要になる

ラベル以外も、規制の対象

見落とされがちですが、規制の対象はパッケージだけではありません。ECの商品ページ、広告、SNS投稿、店頭POP。これらも表示・広告規制の対象になります。

実務上、ここは代理店やモール運営者が現地の慣行で作ることが多く、ブランド側が把握していないことがあります。トラブルを避けるには、使ってよい表現・使ってはいけない表現のリストを、こちらから提供するのが確実です。

本記事は各市場の実務の流れをまとめたものです。規制・登録要件は改定されることがあります。実際の申請にあたっては、各国当局の一次情報と現地の登録代行者の確認を必ず取ってください。数値・期間は一般的な目安です。製品カテゴリや申請内容によって変わります。

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