海外展開が進まない会社に共通しているのは、能力でも予算でもなく、手が足りていないことです。国ごとに違う規制を調べ、資料を英語にまとめ、代理店に確認し、返事を待ってまた調べ直す。この往復が、担当者の時間のほとんどを食い潰しています。Tempura OS は、この往復そのものをAIエージェントに移す仕組みです。
海外展開の実務は、8割が「往復」でできている
一度でも海外展開を担当した人なら分かるとおり、実務の中身は華やかな意思決定ではありません。ある市場で自社製品が売れるのかを調べる。成分表を規制と突き合わせる。必要書類を洗い出して社内から集める。代理店候補にメールを送り、返信を待ち、条件を表に整理する。このどれもが、判断ではなく情報の往復です。
往復が厄介なのは、ひとつひとつが小さいのに、合計すると膨大になることです。1市場あたり数十回、13市場なら数百回。しかも往復のたびに担当者の集中は途切れ、前回どこまで調べたかを思い出すところからやり直しになります。
Tempura OS は「代わりに進める」プロダクト
Tempura OS は、海外展開の実務を代わりに進めるAIエージェントです。検索の補助や文章の要約にとどまらず、工程そのものを担当します。市場を比較し、規制を判定し、必要書類を洗い出し、候補企業を並べ、進捗を追いかける。人が受け取るのは、その結果としての「判断すべき論点」だけです。
一般的なAIツールとの違いは、対象が「文章」ではなく「工程」である点にあります。要約ツールは資料を渡さないと動きませんが、エージェントは自分で調べ、自分で整え、次の工程に渡します。
- 調べる:市場性・競合・規制・チャネル構造を、市場ごとに収集する
- まとめる:比較できる形(表・判定・優先順位)に整える
- 進める:必要書類の洗い出し、候補企業のリスト化、進捗の追跡まで行う
- 追う:参入後の売上・在庫・レビューを継続的に取り込み、次の一手を出す
5つのエージェントが担当を分けて動く
Tempura OS は、担当領域を持った5つのエージェントで構成されています。前の工程が集めた情報は、そのまま次のエージェントに引き継がれます。
| エージェント | 担当範囲 | 主なアウトプット |
|---|---|---|
| 市場調査 | 市場性・競合・消費トレンド・自社製品との相性 | 13市場の比較表、参入優先順位 |
| 規制・登録 | 成分判定、必要書類、申請プロセスの進捗 | 市場別の可否判定、書類チェックリスト |
| パートナー開拓 | 代理店・小売・物流の候補と条件 | 候補リスト、条件比較表、商談ログ |
| 運用・分析 | 売上/在庫の統合、現地語レビューの分析 | KPIダッシュボード、改善提案、横展開候補 |
| GEO対策 | 現地語のAI検索での露出、競合が推薦される理由、製品情報の整備 | 市場・言語別の露出の記録、直すべき情報源の一覧 |
必要なエージェントだけを使うこともできます。すでに代理店が決まっている会社なら規制・登録から、すでに販売中なら運用・分析から始める、という入り方が現実的です。
人が担うのは「判断」だけになる
エージェントに任せると品質が心配になる、という反応はもっともです。Tempura OS は、判断を代行しません。判断に必要な材料を、判断できる形にして持ってくるところまでを担当します。
たとえば規制判定であれば、「この成分はUAEで不可」という結論だけでなく、根拠となる規制区分、代替処方の選択肢、処方変更にかかる想定期間まで揃えて提示します。人はそこで「処方を変えるか、この市場を後回しにするか」を決めるだけです。
判断の質は落とさず、判断までの時間だけを短くする。これが Tempura OS の設計思想です。
対応市場は13。アジア7+GCC6
台湾・香港・シンガポール・マレーシア・タイ・インドネシア・ベトナムのアジア7市場と、UAE・サウジアラビア・カタール・クウェート・バーレーン・オマーンのGCC6カ国に対応しています。
この13市場を選んでいるのは、日本ブランドに対する需要が実際にあり、かつ規制と流通の構造が複雑で、調べる負荷が特に高い市場だからです。逆に言えば、往復を減らす効果が最も大きく出る市場でもあります。
まずは自社製品がどの市場と相性がいいかを知りたい、という段階でも構いません。参入準備フェーズの資料に、比較の観点を整理しています。