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市場ガイド 商戦期タイミング

市場ごとの商戦期に合わせた参入タイミングの設計

旧正月、ラマダン、年末商戦。市場ごとの商戦期を外すと、初年度の結果が大きく変わります。商戦期から逆算した計画の立て方を示します。

No. 064/2026.06.30/4 min read

海外展開の計画で見落とされやすいのが、商戦期からの逆算です。同じ製品を同じ市場に出しても、投入時期によって初年度の結果は大きく変わります。しかも登録リードタイムがあるため、逆算は数か月〜1年前から始める必要があります。

13市場の主な商戦期

商戦期対象市場特徴
旧正月台湾、香港、シンガポール、マレーシア、ベトナム贈答需要が大きい。最大の商戦期
ラマダン・イードGCC全域、マレーシア、インドネシア消費が大きく動く。準備は数か月前から
年末商戦全市場EC主導。プラットフォームのセールと連動
ECの大型セールアジア全域日付が決まっており、参加の可否が売上を左右する
夏季・観光シーズンGCC、東南アジア市場により時期が異なる
実務への影響ラマダン期間中は業務のペースが変わります。この時期に登録申請や交渉を進めようとすると、想定より時間がかかります。スケジュールに織り込んでください。

逆算の手順

狙う商戦期が決まったら、そこから逆算します。

  1. 商戦期:狙う時期を決める
  2. 店頭配荷:商戦期の1〜2か月前には棚に並んでいる必要がある
  3. 初回出荷:配荷の1〜2か月前(海上輸送と通関の日数)
  4. 発注:出荷の1〜2か月前(生産リードタイム)
  5. 登録完了:発注の前に完了している必要がある
  6. 登録申請:登録完了の数か月前(市場により大きく異なる)
  7. 書類準備:申請の1〜3か月前

合計すると、商戦期の1年前には書類準備を始めている必要がある市場が多い。この事実が、計画の出発点になります。

商戦期を外した場合の影響

商戦期を外して投入すると、次の問題が起きます。

  • 初動の売上が作れず、代理店の熱量が下がる
  • 棚が取れない(商戦期に向けて棚割りが決まっているため)
  • 次の商戦期まで在庫を抱える
  • 初年度の実績が悪く、2年目の交渉が不利になる

初動の数字が、その後の全部を決めます。代理店にとっても小売にとっても、最初の数字が判断材料になるためです。

間に合わない場合の判断

逆算した結果、商戦期に間に合わないと分かることがあります。その場合の選択肢は3つです。

  1. 次の商戦期を狙う:最も安全。準備の質を上げられる
  2. 商戦期外に投入する:テスト販売と割り切る。少量で始める
  3. 手続きが軽い市場を先に狙う:登録不要の市場なら間に合う可能性がある

最悪なのは、間に合わせようとして準備を雑にすることです。書類の不備で差し戻され、結局さらに遅れます。

ECセールへの参加

ECモールの大型セールは日付が決まっており、参加には事前のエントリーと在庫の確保が必要です。

  • エントリー期限が数か月前に設定されている
  • 一定の在庫を現地に置く必要がある場合がある
  • 値引き率の条件が定められている
  • 参加できないと、その期間の露出が大きく下がる

ECを主力チャネルにするなら、セールの日程が計画の基準になります。代理店やモール運営者に、年間の日程を確認しておいてください。

本記事は各市場の実務の流れをまとめたものです。規制・登録要件は改定されることがあります。実際の申請にあたっては、各国当局の一次情報と現地の登録代行者の確認を必ず取ってください。数値・期間は一般的な目安です。製品カテゴリや申請内容によって変わります。

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